MORNING
JOURNAL📃
毎朝の小さな成功体験の積み重ねが、人生を豊かに彩る

KANAYAMA TAISEI

クリエイティブディレクター
「朝のルーティンをこなすことは、小さな成功体験の積み重ねだと思います」——こう語るのは、クリエイティブディレクターの金山大成さん。個人としてもチームとしても活躍の幅を広げ続ける金山さんが実践する、効率的な朝のルーティンとは一体どのようなものなのでしょうか。今回は、金山さんのご自宅にお邪魔し、最近の朝の過ごし方やその背景にある考えについて詳しくお話を伺いました。
KANAYAMA TAISEI

忙しい日々の中で見つけた、効率的な朝のルーティン

普段はどのようなスケジュールで生活していますか?

仕事や撮影、各地でのポップアップなどがあるので、毎日異なるスケジュールを過ごしています。僕はショートスリーパーで、毎日大体3〜4時間しか眠りません。会食がある日は夜2時くらいに帰宅して、お風呂に入って少し仕事をしてから3時に寝ます。翌朝は6〜7時には起きるので、睡眠時間はとても短いですね。本当は、12時に寝て5時に起きることが理想です(笑)。

—忙しい日々を送る中で、朝の時間の重要性を感じる瞬間はありますか?

深夜まで仕事をすることが多いですが、朝の方が効率が良いと感じます。一日働いて疲れた後にまた仕事をするのと、きちんと寝た翌朝に仕事をするのとでは、脳の働きや体力面で大きな違いがあります。実際、夜中だと3時間かかる作業も、朝なら1時間で終わることが結構あって。朝は集中力が高く、意思決定も早いと感じますね。

—毎朝のルーティンを教えてください。

朝6時に起きて、まず最初に水を飲みます。健康を意識して、最近は韓国で買ったビタミングミと「be my flora」の酵素スティックを摂るようにしています。酵素スティックを飲むことで腸内環境が整い、体調がとてもよくなりました。その後、椅子に座って15分ほど読書をします。主にビジネス関連の本を読みますが、最近読んだ「NO RULES」というNetflixの本が特に面白かったです。

読書の後は、アプリで英語の勉強をします。仕事でも英語を使いたいですし、英語を話せることで関係性が広がる機会も増えると思うので、習得できるように頑張っています。毎日コツコツ続けることで少しずつステージが上がっていくので、ゲーム感覚で楽しみながら続けられています。

毎朝使用するスキンケア製品と、LANCOMEのファンデーション

その後シャワーを浴び、スキンケアを終えたらファッション関連のリールを撮影します。8時頃にはデスクに向かい、仕事関連の連絡やカレンダーをチェックします。連絡をすべて返し終えた後は、仕事の企画の考案を。そうしてあっという間に出社時間の10時になります。

金山さんの朝のルーティン

6:00 起床。一杯の水とビタミングミ、酵素スティックを飲む
6:10 読書
6:25 アプリで英語の勉強
7:00 シャワーを浴びる
7:10 スキンケア
7:20 リール撮影、着替え
8:00 仕事の連絡やスケジュールをチェック
8:30 仕事の企画を考える
10:00  出社

朝食を摂ると体が重くなり、眠気も出てしまうので、基本的には食べないようにしています。ただ、昼から予定が詰まっている日や、昼食を食べる時間がなさそうな日は朝食を摂ることもあります。

朝のルーティンが育む、自信と充足感

—朝のルーティーンはいつ頃確立されたのでしょうか?

東京に上京してすぐの頃ですね。当時は販売の仕事で毎日店頭に立っていたんですが、PRになってからはデスクワークが中心の生活になりました。その結果、体力が有り余り、毎日早起きして職場に向かい、Instagramの投稿を作ったりしていました。これがきっかけで生活リズムが整い始め、朝活を習慣化するようになりました。朝早く起きて作業する方が効率的であることに気づいてからは、朝活が日常の一部になりましたね。

今は仲間も増え、たくさんの人たちのサポートを受けられるようになったおかげで、昔よりも自由な時間が確保できるようになりましたね。新規ビジネスを考えるための時間も十分にとれるようになり、今はより良い脳の使い方ができています。

 

—朝のルーティンが、日々の生活やマインドにどのような影響を与えていると感じますか?

朝活や朝のルーティンをこなすことは、僕にとって一つの「小さな成功体験」です。これを積み重ねることで自信がつき、結果的に仕事にも良い影響を与えていると実感しています。朝の時間が充実することで、人生が豊かになっている感覚です。

また、僕は仲間と過ごす時間と、一人で過ごす時間のバランスを大切にしています。一人の時間がないと、周りに良い影響を与えることも難しくなります。僕の場合、朝のルーティンに加えて、iPhoneで日記をつけたり、家のお風呂で自分と対話したり、1時間ほど散歩をして自分と向き合う時間を作っています。これらの時間が、心の安定や前向きな気持ちを維持することにも繋がっていると感じますね。

 

 

—いつも素敵なコーディネートをされていますが、毎朝どのように決めているのですか?

誰かと会う予定や会食がある日はジャケットを着たり、暑い日はショーツを履いたりと、TPOに合わせて服装を考えます。あと、素材にも気を遣いますね。例えば、スポーティーなパンツを履く時は全体をスポーツ感のあるスタイルにして、きれいめな格好をする時はレザーを取り入れたり、ドレス寄りのアイテムを合わせます。今日はシンプルなモノトーンで統一して、アクセサリーを控えめにすることで、きれいめで夏らしいスタイルにしました。

昔は雑誌を参考にしていましたが、徐々に自分のスタイルが確立され、合わせる素材やアイテムのパターンができてきました。一方で、トレンドを取り入れるために、時間があればファッション関連のメディアでシーズンのコレクションをチェックし、そこからインスピレーションを得ています。

金山さんにとって、“朝の時間”とは?

“小さな成功体験の積み上げ”です。

アートディレクションは、ファッションからグローバル展開へ

—朝の時間をより充実させるために、今後取り入れてみたいことはありますか?

母親がヨガのインストラクターをしているので、親孝行も兼ねてヨガを始めたいと思っています。将来的には一緒にヨガの教室をやれたら最高ですよね。それから、父は音楽の先生なので、僕も楽器を習得して、一緒に演奏したいです。30代にはヨガと楽器を趣味にして、朝のルーティンに取り入れられたらと思っています。

—今後の展望を教えてください。

将来的には、ホテルのアートディレクションを手がけたいと考えています。今はジュエリーやファッションを中心に活動していますが、30代には家具のブランドを立ち上げて、徐々に活動の幅を広げていきたいです。最終的には日本や海外で大規模な施設のディレクションを行い、色んな世界を経験しながらファッション業界で名を残したいと思っています。

そのためには、まず現在の会社の基盤をしっかりと整え、在籍しているディレクターやプロデューサーが成果を上げられる環境を整える必要があります。僕自身も彼らに負けないくらいの経験値を積んで、「金山はすごい」と思われるような存在になりたいです。会社としても、今後ブランドが増えていく予定なので、グローバルな視点で将来を見据えながら、一つひとつの事業を着実に進めていきたいです。

金山大成

クリエイティブディレクター

アーバンリサーチの販促部やデジタルマーケティング部を経て、2020年に独立。現在は、映像制作およびSNSコンサルティング会社「ONE FIVE」の代表を務める。ファッションとライフスタイルを発信するInstagramは、20万人以上のフォロワーを誇る。また、ファッションブランド「SUBLATIONS(サブレーションズ)」のほか、ジュエリーブランド「h’eres(ヒアーズ)」などのディレクターとしても活動中。

Instagram

Staff Credit

Interview&Written by Yukari Fujii

Photographed by Ayato Ozawa

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