TAKU IZAWA
新しい生活スタイルの中で、家族と育む朝のルーティン
— 普段の生活リズムを教えてください。
数ヶ月前に双子の子どもが生まれたので、毎朝起床したらまず育児をして、9時から10時には会社に出社して仕事をしています。飲食店を経営しているので、夜お店にいる時は遅くまで働くこともありますが、お店にいない時はまっすぐ家に帰って育児に専念しています。
子どもが生まれる前は、毎朝必ずカフェに行って1時間ほど本を読み、頭の整理をしてから出社していました。今はその時間を取るのが難しいですが、週に1回くらいは朝のカフェで自分の時間を作るようにしています。基本的に日曜日が休みですが、お店のスタッフが来れない時は臨機応変に対応しています。夜は子どもが寝静まってから仕事を再開するので、1時くらいまで働くことも多いですね。睡眠時間は大体6時間ほどで、たまに7時間寝ることもあります。
—朝本を読む習慣はいつ頃できたのでしょうか?
新卒1年目の頃からです。20代の頃は毎朝7時半には会社の下のカフェに行って、2時間ほど勉強や読書、新聞を読むのがルーティンでした。当時は早く活躍できるようになりたい一心で、その時々に必要なスキルを習得するために勉強に励んでいましたね。会社でできることが限られていた20代の頃は、そのもどかしさを解消するためにも、周りよりも早く動いて勉強することが必要だと感じていました。
当時は夜遅くまで働いていたので、カフェで眠くなってそのまま寝てしまうこともありました(笑)。それでも、毎朝7時半にカフェに行くルーティンを崩すことはせず、遅くても8時には必ずカフェに行っていましたね。
〈井澤さんの朝のルーティン〉
7:00 起床、コーヒーを飲む
7:30 シャワーを浴び、髪の毛を乾かす
8:15 猫のトイレ掃除や草木への水やり
8:30 子どもの育児
9:30 出社 or 各店舗を回る、撮影など
—毎朝のルーティンを教えてください。
朝は7時に起きて、まずドリップコーヒーを淹れて飲みます。それからシャワーを浴びて髪の毛を乾かし、猫のトイレを片付けたり、草木に水をやったりします。そのあとは、育児の時間です。朝の時間に余裕がある時は、本を読むこともあります。朝は頭がクリアで集中力が高いので、できるだけ早起きしてゆとりをもって過ごすように心がけていますね。
10時に出社することもあれば、運営している各店舗を回ったり、撮影に行ったりと、日によってスケジュールは流動的です。前日の夜にシフトに入っていた場合は、朝起きるのが少し遅くなることもあります。撮影などで起床してすぐに家を出る時は、朝ごはんの代わりに黒ごまドリンクを飲むようにしています。
朝の有意義な時間が、一日のスタートを大きく変化させる
—朝の時間を有意義に過ごすようになってから、ご自身の中で何か変化したことはありますか?
早起きをすることで一日が長く感じるようになりましたし、自分と向き合う時間を朝に作ることの重要性を強く実感しています。朝の1時間や2時間の過ごし方が一日のスタートを大きく変えることになりますし、仕事の進め方にも影響を与えていると思います。
あとは、朝の時間を確保することで活動のトラッキングがしやすくなりますし、朝に読書することで自分のペースで情報を吸収できるのもメリットだと思います。僕は仕事柄考える時間がすごく重要なんですが、会社に来ると日々の仕事やミーティングに追われてその時間が取りづらいので、朝の静かな時間を活用して中長期的な計画を立てるようにしています。その時間がないと、考える余裕がなくなってしまう。なので、朝の一人時間は僕にとってすごく重要です。
—ルーティンを守る中でも、早起きできない場面はありますか?
ルーティンを守りきれない場面もあります。20代の頃は、どんなに遅くまで起きても朝は決まった時間に起きていましたが、最近は睡眠の質を向上させるために、できるだけ長い睡眠を心がけています。
柳沢正史教授のYouTube動画を見てから、睡眠の重要性について興味を持つようになり、周りの経営者も睡眠を大切にしていることを知りました。なので、夜が深くなってしまう時は翌朝の早起きを諦めて、睡眠をしっかりとる方に切り替えています。あと、お酒やカフェインは睡眠の質に影響するので、21時以降は控えるようにしていますね。
年齢を重ねるごとに健康への意識が高まってきて、不規則な生活リズムながらも睡眠を意識するようになってからは体調が良くなりました。今は体重や筋肉量も含めて、一番健康な状態だと感じています。
—井澤さんにとって、“朝の時間”とは?
“自分と向き合うための時間”です。
湧きおこる想いとともに描く、理想の未来
—朝の時間をより充実させるために、今後取り入れてみたいことはありますか?
今は子どもが生まれたばかりなので時間の確保が難しいですが、朝の1時間を自分の時間に使いたいなと思っています。カフェで美味しいコーヒーをゆっくり楽しみたいですね。この時間を作れたら、一日の始まりがさらに充実すると感じています。
—今後の展望を教えてください。
会社としては、小さな規模から着実に成長していきたいと考えています。今の会社を始めた当初から変わらず、自分達がやりたいことをやっていこうというビジョンに基づいて事業を展開しているので、これからも軸足をぶらさずに進んでいきたいですね。
ビジネス的な観点で言うと、チェーン化して店舗を拡大していくのが合理的ですが、ただ単に売上を追求するのではなくて、本当にやりたいことを優先したいと思っています。ブランドが増えてきたことで難しい部分もありますが、経済的な観点よりも、やりたいことの中で会社をどこまで大きくできるのかを追求していきたいと思っています。
井澤 卓
株式会社and Supply 代表
2018年にデザイン会社「and Supply」を立ち上げ、ロゴやグラフィックなどのクリエイティブ制作や、音楽フェスや企業のオフィスの壁画制作など空間にまつわるビジュアルを手掛ける。現在は、LOBBY、nephew、Honeといったカフェやバー、飲食店の経営のほか、MYTONEというホームグッズブランドなど、様々な事業を展開している。
Staff Credit
Interview&Written by Yukari Fujii
Photographed by Ayato Ozawa
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